肥満症治療センター外来/糖尿病・代謝・内分泌内科外来(Dブロック)
肥満は、脂肪組織が過剰に蓄積した状態で、本邦ではBMI(Body Mass Index) 25kg/m2以上と定義されます。一方、肥満【症】は「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予想され、医学的に減量を必要とする疾患」と定義され、積極的な治療介入が必要な一つの疾患です。
2024年、持続性GLP-1 受容体作動薬の肥満症治療剤としての承認や肥満症に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の保険適応基準の変更があり、有効的な内科的肥満症治療や、肥満外科治療を積極的に選択することが可能になるなど、本邦の肥満症治療の環境は大きく変化しました。
肥満症治療の選択肢の拡大にあたり、熊本大学病院において「肥満症治療センター」を開設いたしました。
肥満症・高度肥満症(肥満に起因する健康障害を合併し、減量を必要とする疾患)の方を対象に、適切な診断・鑑別のうえ、内科的積極的治療およびスリーブ状胃切除術を、多職種による包括的肥満症治療を提供する、診療科・職種横断的センターです。
北部九州に集中している肥満外科治療を南九州エリアでも提供可能とし、これまで地理的な理由で治療を受けられなかった患者にも対応可能な体制を整えるとともに、関連病院との病診連携ネットワークを活用し、長期的に継続可能な肥満症治療体制を確立していくことを目指します。
完全予約制です。
原則、他院・他診療科からの紹介状の持参をお願いしております。
熊本大学病院肥満症外来では、美容上の痩身目的や過度の減量目的の受診は対象となりません。
病態や併発症・合併症の評価に基づいて治療法を選択します。
その結果、薬物療法や外科的手術の適応にあたらない場合があります。
内分泌疾患(ホルモンの病気)による肥満や薬剤性の肥満は肥満症外来とは異なる外来枠にて、診療、治療を行います。
緊急を要する併発症の発症の際はこの限りではありません。
紹介時あるいは初診時に18歳以上の方に限ります。
現在、何らかの疾患(肥満症に限らず)を治療中の方は、必ず主治医の許可及び紹介状を得て受診してください。