本院は、高度な医療安全管理によって、患者本位の医療を実践し、医学の発展及び医療人の育成に努め、地域の福祉と健康に貢献する。
本院は、理念と方針に基づき、患者さんの権利を尊重し、安全安心で質の高い医療サービスの提供に努めます。同時に、患者さんと医療者が良好な関係を保ち、安心して療養いただくため、患者さんの責務をお守りいただくようお願いします。
※迷惑行為については、「院内の迷惑行為について」をご確認下さい。
(具体的には、暴言、暴力、器物破損等)
本院は患者様・ご家族が十分な説明を受けた上で自己決定できる支援を行い、患者様・ご家族が安全な医療の実施に参画できるよう努力する。また、良質な医療のために患者様・家族の協力を得るよう努力する。
熊本大学病院は、本院における医師の診療業務指針を次のとおり定める。
熊本大学病院における医師の診療業務指針 [PDF:153KB]本院の理念、「本院は、患者本位の医療の実践、臨床医学の発展及び医療人の育成に努め、地域の福祉と健康に貢献する。」これを実現するための職員共通の行動規範を定める。
本院職員は、医療を受ける人々の尊厳、人権、健康、幸福、利益に十分配慮し、本方針に従って質の高い医療を提供します。
熊本大学病院は、本院における医療に係る安全管理のための指針を次のとおり定める。
熊本大学病院(以下「本院」という。)は、適切な安全安心で質の高い医療サービスを患者及びその家族(以下「患者等」という。)に提供するために、医療事故(インシデント、アクシデント等)、医薬品管理及び医療機器管理等を踏まえた医療に係る安全管理(以下「医療安全管理」という。)を目指す。
また、「人間はエラーを犯す」ということを前提に、従業者一人一人が医療安全管理に対する高い意識を持ち、関係する各部署及び各委員会等が連携を図り、本院における医療安全管理を推進する。
病院長を委員長とする医療の質・安全管理委員会を設置し、医療安全管理に係る体制の確保及び安全性の向上に努めるものとする。また、医療の質・安全管理委員会の下に、医療事故、医薬品安全管理、医療機器等安全管理及び診療用放射線安全管理に関し専門的に検討する組織として、医療安全調査専門委員会、医薬品安全管理専門委員会、医療機器安全管理専門委員会、医療ガス安全管理専門委員会、中心静脈カテーテル安全管理専門委員会及び医療放射線安全管理専門委員会を置くものとする。
さらに、医療の質・安全管理委員会及び各専門委員会の任務を支援するため、医療の質・安全管理部を設置し、情報の収集・分析及び方策の企画立案等に当たることとする。
医療の質・安全管理委員会は、従業者を対象とする医療安全管理に関する研修を年2回以上行う。また、医薬品、医療機器等及び診療用放射線の安全使用等に関する研修については、医薬品安全管理専門委員会、医療機器安全管理専門委員会、医療ガス安全管理専門委員会及び医療放射線安全管理専門委員会が企画・立案し、関係従業者を対象に必要に応じ行う。
医療安全調査専門委員会は、医療の質・安全管理委員会からの付託された医療事故の原因究明に係る調査及び再発防止対策等について審議するものとする。
医薬品安全管理専門委員会、医療機器安全管理専門委員会、医療ガス安全管理専門委員会及び医療放射線安全管理専門委員会は、医薬品、医療機器等及び診療用放射線の取扱い等に関する不具合事象の各種報告を基に内容を分析し、防止策の検討を行い、安全確保の措置を講ずることとする。
医療事故が発生した場合は、迅速に患者の救命や回復に全力を尽くし、医療の質・安全管理委員会で策定する医療安全管理マニュアルに基づき対応することとする。
患者等からの医療安全管理に関する相談及び苦情については、医療の質・安全管理部が患者相談室と連携し対応する。
院内感染の防止を図り、抗微生物薬適正使用を推進し、アウトブレイク発生の際にはその原因の速やかな特定、制圧、終息を図ることは、医療提供施設にとって重要な使命の一つである。本指針は院内感染防止対策を全職員が理解・把握し、安全で良質の医療が提供できるよう、基本的事項を定めるものである。
熊本大学病院で定める「熊本大学病院感染対策委員会規則」に基づき、各部門代表を構成員とする感染対策委員会を設置し、委員のうちから病院長が委員長を指名する。毎月1回定期的に会議を開催し、院内感染対策を講じる。緊急時は、臨時会議を開催する。また、感染制御部を常置、要員を配置し、更に感染防止対策を専門とする感染制御チーム(ICT)を組織する。ICTは定期的、また必要に応じて情報の収集・分析を行い、院内全体の問題点を把握し速やかに改善策を講じる。その際、感染制御部は、院内感染対策実施に必要な診療への提案、指導及び介入の権限を有する。
感染対策委員会とICTは、院内感染防止対策の基本的考え方及び具体的方策について従業者に周知徹底を図ることを目的に、年2回業務態様に応じた従業者を対象に院内研修会を開催するほか、新規採用者に対しても必要に応じて研修を行う。また、感染制御部は研修の開催結果又は外部研修の参加実績を記録・保存する。
感染対策委員会とICTは、MRSA等の感染を防止するため、「感染情報レポート」を週1回程度作成し、全職員への情報提供を図るとともに、委員会でモニター・再確認等して活用する。
感染制御部は、抗微生物薬適正使用推進プログラムを構築・運用し、病原微生物の薬剤耐性化防止や耐性微生物の蔓延防止に努める。
職員は、院内感染発生が疑われる事例が発生した場合には速やかに感染対策室に通報する。感染制御部とICTは詳細の把握に努め、対策立案とその実施に介入する。重大な感染事例発生の場合には臨時感染対策委員会を招集し、速やかに発生の原因を究明し、改善策を立案し、これを実施するために全職員への周知徹底を図る。
院内感染対策の指針は本院のホームページ等に掲載するものとする。
ICTは、熊本大学病院で定める「熊本大学病院感染制御部インフェクションコントロールチーム要項」に基づき、感染防止対策に関 わる具体的業務を行なう。職員は感染対策委員会が定めた「病院感染対策マニュアル」に基づいて、手指衛生の徹底など感染防止対策に常に努める。