救急外来では、救急部スタッフ医師に加えて、専門診療科からの応援医師(診療助手)によるシフト勤務で、1年365日24時間体制で救急患者の診療を行っています。救急隊からのホットラインには各勤務帯の当番医師が直接対応し患者受け入れの可否を決定します。対象は大学病院かかりつけの患者様のみならず初診の患者様も含めて、軽症から重症まで幅広い傷病に対応して初期診療を行い、必要に応じて専門診療科に紹介し専門的な治療をお願いしています。また、入院治療が必要な重症の患者様は、集中治療室(ICU)や高度治療室(HCU)に収容し専門的で高度な医療を行っています。
消防機関の救急車で搬送される救急患者さんを積極的に受け入れています。対象とする傷病は、心肺停止、急性冠症候群、脳卒中、外傷、熱傷、敗血症、急性腹症、急性中毒など多岐にわたります。
さらに、専門診療科と連携して県内の関連病院から様々な重症救急患者の受け入れを行っています。転院搬送には救急車のみならずヘリコプター(防災消防ヘリ、ドクターヘリ)も活用しています。
当院に入院中または外来受診された患者さんの急変時に発信される院内救急コール(ドクターハート)には、救急外来の担当医も対応しています。医療資機材を持って現場に急行して必要な救急処置を実施するとともに、状況によっては患者様を救急外来に搬送してさらに高度な治療を行っています。
当院に入院中の患者さんの状態が変化した時に医師もしくは看護師からの要請に対して、救急外来医師・ICU看護師・救急外来クラークで病棟へ出向き急変する前からの介入が必要かどうかを判断します。必要があれば専門診療科及び主治科と協力して治療を行っています。
当院は「熊本型」ヘリ救急搬送体制支援病院として、ドクターヘリや防災消防ヘリ(ひばり)による重症患者搬送の受け入れを行っています。
救急外来はドクターヘリ(現場救急)からの患者受け入れ要請の窓口であるとともに、ヘリコプターによる転院搬送の調整役を担っています。