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リハビリテーション科は、リハビリテーション医学・診療を担う部門として、中央診療棟の2階にあります。リハビリテーション(以下リハ)という言葉は医療・福祉・介護の分野で、脳卒中のリハや、精神疾患のリハ、呼吸リハ、訪問リハなど、多様な対象・時期・内容で用いられていますが、当部では、基本的に「病気やけがのために自力で動くことができない(または困難である)」、そのために「日常生活が制限された」患者様の治療を主体に行っています。スタッフとして医師(リハ科専門医・認定臨床医)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士などの専門職種によるチーム医療体制でアプローチしています。
理学療法部門では、最新の計測機器を駆使した客観的・科学的な評価に基づき、運動療法を中心に、物理療法、水治療法など、個々の患者様に最も有効な治療法を選択し提供できるよう努力しています。また当院で研究開発した装具なども多く、独自の先進的な医療を行っています。また、糖尿病療養指導士、呼吸療法認定士等のさまざまな認定セラピスト資格をもち、より専門的なアプローチが可能となっています。
作業療法は6人の作業療法士により開放的な明るい空間で行っております。作業療法の対象となる中枢神経疾患、骨関節疾患をはじめとする様々な疾患を持つ方に対し、スプリント作成、バイオフィードバック、物理療法、神経心理的方法などさまざまな作業療法の手段・方法を用い、身体ならびに精神機能に対してアプローチしています。また医師とともに急性期の特性として全身管理が必要な早期の状態から関わることで、可及的に機能を温存し、他施設への情報提供を行っております。
言語聴覚療法はコミュニケーション障害・摂食嚥下障害に対し、アプローチを行っております。コミュニケーション障害に対しては、早期のコミュニケーション手段の確保から関わることで、ご本人の不安やストレスを軽減し、周囲との意思疎通の援助を行っております。また摂食嚥下障害に対しては、早期から安全な栄養管理が行えるよう、医師の指示の下、栄養管理部などNSTサポートチームと協力して取り組んでいます。